クレジットカード現金化と言えばショッピング利用枠を換金して現金を調達する方法ですよね。融資と違って審査も利用制限もなく即金性の高い金策なので、信用がなくても素早く現金を調達できます。
金欠の方であれば挑戦したい金策ですが、詐欺の噂を聞いたことがあると思います。
実際に詐欺に遭った事例もありますが、詐欺に遭うパターンが決まっており、パターンさえ知っていれば詐欺に遭わずにクレジットカード現金化で現金を調達することができます。
そこで今回解説していくのはクレジットカード現金化でよくある詐欺の報告やパターン、そして詐欺への対処・対策です。
安全に現金化したい方は最後までチェックだ!
騙されてる?クレジットカード現金化でよくある詐欺の報告2例
詐欺の報告は基本的に「クレジットカード現金化サービス」を利用する方によるものが多いです。
クレジットカード現金化サービスを運営する上で、業者側は貸金業や古物商など公的な登録を受ける必要がないので新規参入が容易であり、様々な業者が現金化サービスを提供しています。
母数が多ければ、中には悪質な業者も存在しているでしょう。今回は悪質な現金化業者に当たってしまった方の詐欺の報告を一部ご紹介します。
読み進める前にクレジットカード現金化の仕組みを知っておくと楽だな。以下の記事もあわせて確認しておこう。
詐欺例1:「事前に聞いていた換金率よりも低い」
クレジットカード現金化サービスを利用して現金を調達する場合、利用前に換金率(還元率)をHP上で見たり、業者に電話して聞いたりしてから現金化を申し込むと思います。
ところが利用前には「換金率が80%~90%」と聞かされていても、実際に振り込まれた金額はその換金率を下回るもので、実際には支払った金額の60%程度しか換金されていない、といった報告は非常に多いです。
残りの40%の内訳は「消費税」などを名目とした手数料であり、後から知らされるようですね。非常に悪質な詐欺です。
「換金率(還元率)詐欺」「振込金額詐欺」「手数料詐欺」だな。
しかも換金率が低くなった理由を業者に聞いても「実は後から手数料がかかる」とそれが常識であると言わんばかりの返答をされ、泣き寝入りとなるものが多い様子・・・。
詐欺例2:「現金が振り込まれない・・・」
クレジットカード現金化サービスはオンライン上のサービスなので、基本的に現金化した代金は「振込」形式をとります。
ところが「現金の振込が遅い」「現金が振り込まれない」といった例があるようです。換金した現金を支払うと見せかけて、買取代金だけ支払わされた詐欺のパターンですね。
詐欺例1ほどではないが、こちらも報告例が数例ある。
これは銀行が原因の場合もあるよ。銀行は振込処理を「営業時間内」でしか行わないケースが多く、銀行側の都合で代金が反映されていないだけかも知れない。
クレジットカード現金化で詐欺に遭った場合の対処方法
対処方法は基本的にクレジットカード現金化業者へ問い合わせするか、国民生活センター(消費生活センター)に問い合わせて相談するしかありません。
業者から恐喝されたり脅されたりする場合は警察に相談しよう。
ただし、カード会社に相談して対処を求めると「自己責任」「現金化は会員規約違反」としてカードを止められてしまったり、会員資格をはく奪される可能性もありますので注意しましょう。
ここからは前章の詐欺に遭った場合にどのように対処すれば良いのか対処方法について解説します。
クレジットカード現金化の「換金率詐欺」への対処
換金率が事前に聞いていたレートよりも低い(60%前後)で満足がいかない場合、多くは現金が口座に支払われてから換金率の低さに気づくと思います。
その際の対処方法としては、クレジットカード現金化業者に取引のキャンセルを申し出て、振込金額を返金しましょう。
「振込金額を返す代わりに取引をキャンセルして欲しい」と連絡をしよう。
この際、業者側がかたくなにキャンセルを拒み、キャンセルに応じない場合「悪質業者」として対処していきます。ここで通常であればカード会社に連絡を行います。
ところがカード会社は現金化行為を禁止していますので恐らくここでカード会社に対処を申し出ると規約違反の制裁を受け、カードを止められたり、最悪当月利用分を一括で請求されてしまうかもしれません。
そこで公的機関である、各都道府県の国民生活センター(消費生活センター)に対処方法を相談します。
ここでおそらく利用した業者情報の掲示や利用したクレジットカードの退会申請、以降にかかってくる業者からの電話の無視などをアドバイスされると思います。
国民生活センターと連携を取りつつ、変更できる個人情報を変更していく、といった対処を行っていこう。
業者が応じない場合は現金化取引の中止を諦め、業者に渡した個人情報の保護を考えよう。
クレジットカード現金化の「振り込まれない詐欺」への対処
クレジットカード現金化サービスから換金代金が銀行に振り込まれない場合の対処方法は、一度待ってみてそれでも振り込まれない場合に国民生活センターに相談といった流れになります。
まず「一度待つ」理由は、銀行側の都合を考慮するためです。
銀行では営業時間外の振込処理に対応していないケースも多いです。銀行が営業していない休日や夜間に現金化を申し込んだ場合、銀行の翌営業日・翌営業開始時刻(午前9時)まで待ちましょう。
「モアタイム」と呼ばれる24時間送金システムに対応している銀行は増えつつある。モアタイムを導入した銀行では振込金額が即反映されるゾ。
それでも振り込まれない場合(1週間以上)は、国民生活センターに相談して対処していきましょう。そして「詐欺に遭った」として警察に相談することも考慮した方が良いでしょう。
相談前に利用したクレジットカード現金化業者の情報について徹底的に調べ上げておこう。
詐欺に遭わないクレジットカード現金化方法
詐欺に遭う方の特徴として「ネットで勧められたから使った」と勧められるままに利用する傾向があります。
ネット上の情報はステマもあるので基本はあてにならない。
特にGoogleの検索結果上にあるような口コミ・評判は業者によって操作された内容である可能性が高い。必ず利用した方の経験談を調べて参考にするようにしよう。
クレジットカード現金化で詐欺に遭わない大前提として、きちんとクレジットカード現金化について調べておくことが大切です。ここからは詐欺に遭わない対策について考えていきます。
詐欺対策1:「悪質業者を見分け、優良業者を使う」
悪質業者を見分けるためには、必ず利用前に電話連絡を行い、業者の接客対応を伺います。業者の対応が粗悪・粗暴な場合、悪質業者の可能性が高いです。
口コミ・評判はあてにせず、まずは自力で何社か電話を掛けて接客態度を伺おう。
悪質業者は後から分かることも多い。だから匿名掲示板の利用者経験談などを参考にすると良いよ。
そして優良業者は、営業年数の長さやHP上の業者情報の記載、そして匿名掲示板上でのリピーターの有無で判別できます。各社にアクセスしたり、5chを覗いたりして調べる努力をしてから現金化を行いましょう。
詐欺対策2:「自力でクレジットカード現金化する(業者を使わない)」
詐欺は業者を使った場合にのみ発生するので、そもそも業者を使わなければ詐欺に遭うリスクはありません。
自力で現金化する方法は簡単でクレジットカード決済で購入した商品を、リサイクルショップやフリマアプリで換金するだけです。これなら自力でもできますよね。
ただし、自力での現金化はカード会社に疑われるリスクが高くなる。
クレジットカード現金化サービスの場合、決済代行業者と提携しているため、利用履歴上でも取引先が「代行業者名」となり、カード会社に現金化が悟られにくくなるんだ。
自力で現金化すればカード会社に現金化を疑われるリスクが高くなるわけだな。
詐欺対策3:「Googleの検索結果上の情報は信用しない」
Googleの検索結果上の情報は現金化業者によって恣意的に操作されており、すべてが真実とは限りません。
ネット上で紹介されたクレジットカード現金化サービスを利用する場合は、匿名掲示板やSNS上で利用経験者の口コミを募るなどして慎重に吟味してから決めるようにしましょう。
番外編:クレジットカード現金化=「詐欺罪」?
クレジットカード現金化行為自体に「詐欺罪」の成立の可能性がある、という警告記事がネット上に多いです。
つまり、現金化をする側にも詐欺の可能性がある、と言いたいわけだね。特にカード会社系の記事に多いよ。
その言い分も「利用履歴上で通常の商取引を装った架空の取引をしており、カード会社に支払いをさせるためにカード会社を騙しているから」といったものです。
しかしながら、詐欺罪は「騙した」というだけでは成立しません。すなわち、ネット上の情報は誤りとなります。
詐欺罪が整理するのは現金化で架空の取引をした後、カード会社が立て替えた金額を支払わなかった場合です。通常通り、利用代金の支払い予定日までに利用分をカード会社に支払った場合、詐欺罪は成立しません。
弁護士ドットコムでは実際に弁護士のコメントがあるので引用します。
クレジット会社に対してはじめから立替金を支払う意思がないにもかかわらず、換金行為をしたというのであれば、詐欺ですが、全く支払っていないということでなければ、詐欺とまでは言えないと思います。
このように、クレジットカード現金化をする側が、詐欺の意志をもってクレジットカード現金化をした場合に詐欺罪が成立することが分かります。
カード会社が警鐘を鳴らすように現金化=詐欺罪成立というロジックは違和感がありますね。
以下のようなコメントもありました。
カード会社との規約違反になると思います。現金化の意図を隠してクレジットカードの契約をし、カードを取得したような場合は、カード会社に対する詐欺が全く考えられないとまでは言いませんが、実際問題、刑事事件化する可能性はかなり低いと思います。
詐欺罪として刑事事件が成立する可能性は低いともコメントされており、やはりクレジットカード現金化行為を詐欺罪として立証することは困難であることがわかります。
結論として、カード会社が言うような、クレジットカード現金化=詐欺罪というは誤りであると言えます。クレジットカード現金化の違法性については以下の記事もご覧ください。
ただし、法学的には、現金化業者が通常の商取引を装って架空の売上をカード会社に請求するような行為は詐欺罪として立証される可能性があると考えられている。
現金化業者側には詐欺罪が立証できる可能性はあるだろう。
この記事のまとめ:クレジットカード現金化サービスは安全?
この記事ではクレジットカード現金化サービスの詐欺報告とその対処・対策方法について解説してきました。結果的に、クレジットカード現金化サービスが詐欺サービスのように思ってしまった方もいるでしょう。
クレジットカード現金化自体は方法を選べば安全なんだ。
クレジットカード現金化サービスは融資などと比べると即金性の高いサービスであり、使い方次第では最後の砦のような金策となります。
ゆえに、「詐欺対策をしっかりして使える現金化業者を絞っておき、いざ即金性が求められる場面で換金率が低くなるリスク覚悟で使って現金調達」といった使い方ができます。
その際にはこの記事をご参考にしていただければ幸いです。
いざという時にはクレジットカード現金化サービスを利用していこう!