「itunesカード現金化は違法?」専門家がお答えします

この記事ではitunesカード現金化の違法性について解説しています。

使う宛もないitunesカードを現金に換えたいですか?またはitunesカードを利用したクレジットカードの現金化を検討中の方もいるでしょう。

「無事にお金に換えたいのに違法の文字…とても不安です」そういった不安を抱えている方は多いね。

結論から言えば、itunesカード現金化の違法性は低い

今回はitunesカード現金化の違法性をギフト券現金化と法律が専門のライターが解説していきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

itunesカードの現金化は違法?専門家が3つの法律から考えた

itunesカードの現金化が違法かどうか、現金化時に関係してくる「古物営業法」「資金決済法」「組織犯罪処罰法」の3つの法律から検証してみることにします。

「古物営業法」

古物営業法とは古物(中古品)の買取を取り締まる法律のことです。itunesカードの現金化の場合は現金化時にこの法律が関係してきます。

この法律では無許可で古物商を営むことを禁止(古物営業法第三条)しています。この古物商というのは中古品の売買ビジネスを営む業者という意味です。

例えば、フリマアプリやオークションサイトでitunesカードを出品して現金化する場合などが該当する。普通に定価以下で買い取ってもらい現金化する場合は対象外だ。

しかし、みなさんのうち大半は「業者」でもありませんし「ビジネス」を目的としているわけではないでしょう。単に「いらないitunesカードを数枚現金化したい」これだと思います。

例え1度現金化しただけで営業的な利益が出たとしても、古物営業法で裁かれることはないよ。

実際問題、単発でitunesカードを現金化するだけであれば、古物営業法の無許可営業で逮捕される可能性はかなり低いです。

ただし「常習的にitunesカードを現金化する」なおかつ「itunesカードの現金化時に必ず利益が生じている」といった場合、反復継続して営利を得る行為として古物営業法に違反する違法行為とみなされる可能性はあります。

この違いをまとめると以下のようになります。

  • 単発のitunesカード現金化なら合法
  • 複数回のitunesカード現金化の場合利益が出ていない(定価以下で売れている)なら合法
  • 利益が出ている(定価より高値で売れている)場合反復継続しており「業者」とみなせてしまうので無許可営業で違法

1度itunesカードを現金化するだけであれば全く問題ありませんのでご安心ください。

「資金決済法」

資金決済法とはitunesカードのような「前払式決済手段(プリペイドカード)」を取り締まる法律のことです。

この法律では前払式決済手段の払戻行為(現金化行為)を原則禁止(資金決済法第20条5項)しています。ただこの法律が規制するのは発行者側ですので、itunes株式会社が対象となります。

利用者側が現金化しても資金決済法上何ら問題はありません。違法性はなしです。

「組織犯罪処罰法」

組織犯罪処罰法とは、暴力団や過激宗教組織などによる組織的な犯罪に対処するための法律のことです。

一見全く関係ないように思えますが、この法律とitunesカード現金化は関係しています。

この組織犯罪処罰法では「マネーロンダリング」を規制(第10条・犯罪収益等隠匿罪)しています。

マネーロンダリングとは犯罪などで稼いだ収益を出所をわからなくするために「洗浄(ロンダリング)」する行為のこと。

itunesカード現金化の例で考えれば、窃盗や詐欺などで得たitunesカードを現金化する行為がこの犯罪収益等隠匿罪に該当します。

不要になったitunesカードを現金化するだけなら良いのですが、犯罪で得たitunesカードを現金化する場合はこの法律に該当するので注意しましょう

犯罪で得たitunesカードを現金化するだけではなく、itunesカードを違法性のある手段で取得するような行為はやめよう。

itunesカードを利用したクレジットカード現金化は違法?

実はカード決済で購入したitunesカードをギフト券専門買取業者で買取依頼して現金化するクレジットカード現金化方法があります。

こうした方法もitunesカードを扱う以上、これまで紹介してきた「古物営業法」「犯罪収益等隠匿罪」などで裁かれる可能性はありますが、「単発」で「犯罪利用ではない」ということであれば違法とまでは言えないしょう。

ただし「クレジットカード現金化」という行為自体が横領罪や詐欺罪に該当して違法と議論されています

詳しくは割愛して以下の記事で解説しますが、クレジットカード現金化を実際に「違法」と裁いた判例はありませんし、ましてやitunesカードの現金化で逮捕・起訴された例も存在しません。

itunesカードを現金化した場合も問題なく現金を調達できるだろう!

違法ではないけどitunesカードの規約上アウト

ここまで紹介してきたようにitunesカードの現金化を「違法」とまで言い切るのは難しいです。

しかし、itunesカードの規約や各種関連サイトなどを参照する限りではitunesカードの現金化は「規約違反」として扱われる可能性があります

実際の規約上でも「換金・返金・転売はできない」との文言があります。

違法ではないけど「規約違反」として扱われる可能性があるわけだ。

規約に違反すると制裁としてアカウントのが停止したりitunesカードの残高が無効になったりすることがあるようだね。実例は確認できなかったけど、itunesカードの現金化はしない方が得策だね

まとめ:他の現金調達手段はないか

今回紹介した内容を整理すると、itunesカード現金化の違法性は以下のようになります。

  • 「古物営業法」では反復継続・営利目的でitunesカード現金化をすれば違法不用品の処分といった目的であれば問題なし
  • 「資金決済法」では発行者側が規制されるだけで利用者側は関係なし
  • 「組織犯罪処罰法」では犯罪で得たitunesカードを現金化する行為が違法

このように単発のitunesカードの現金化は違法とは言えないと考えます。

むしろitunesカードのような金券類の現金化が違法というのであれば、街角で営業する金券の買取業者金券ショップはすべてつぶれてしまうね。

ただ、itunesカードの現金化に違法性がなくても、itunesの規約上では「違反」として扱われ、残高が無効化されてしまうなどの措置が取られる可能性はあります。

やはりitunesカードを現金に換えることはあきらめて、別の現金調達手段を探すべきでしょう。

クレジットカードがあれば現金を調達できる「クレジットカード現金化」もあるゾ!

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