アマギフの現金化は「違法」なんですか?【回答】

 

この記事ではアマギフ(Amazonギフト券)の現金化が違法かどうかについて解説しています。

 

アマギフを現金化したいですか?ネット上にはアマギフを換金してくれるサービスがありますが、「アマギフを現金化する行為は違法」という文言を見かけることもあります

ゆえに「アマギフを現金化したら違法?」という声が挙がっています。

アマギフを現金化して捕まりたくはないだろう。

そこで今回解説するアマギフを現金化する行為は違法かどうかです。法的な内容になるので難解で抵抗感があると思いますが、わかりやすく解説していくのでご安心ください。

アマギフの現金化が違法かどうか白黒つけよう。

なお、アマギフを利用した「クレジットカード現金化」が違法かどうかは以下の記事をチェック!

アマギフの現金化は「違法」ではない

アマギフは額面以下の金額で現金化する分には違法ではありません。まずアマギフを現金化するときは「資金決済法」「古物営業法」という2つの法律が関係してきます

この2つの法律からアマギフの現金化が本当に違法ではないのかアプローチしてみることにします。

「資金決済法」上でアマギフの現金化は違法ではない

資金決済法は「決済手段」に関する法律です。アマギフはいわゆる「前払式決済手段(プリペイドカード)」の一種であり、この法律が適用されます。

スクリーンショット出典:e-GOV「資金決済に関する法律」

この法律ではアマギフのような前払式の決済手段の現金化(払戻)を原則禁止としています。

ただし、この法律が適用されるのはあくまでも「発行業者」であり、決済手段の利用者には適用されません

みなさんはそもそも資金決済法の対象外なのでご安心を。

つまり、発行業者が前払式の決済手段を払戻す(現金化する)ような行為を禁止している、ということですね。

アマギフを現金化してもこの資金決済法が適用され、逮捕されるようなことはありませんのでご安心ください

「古物営業法」上ではアマギフの現金化が「一部」違法

ところが厄介なのは「古物営業法」です。

スクリーンショット出典:e-GOV「古物営業法」

この古物営業法とは、古物(中古品)の買取に関する法律のことであり、アマギフの現金化の場合を考えれば「アマギフを売る時に適用される法律」となります

この法律では営利目的で反復・継続して物品を換金(現金化)する行為を「許可制」としており、許可のない人間が繰り返し換金を行えば「古物商(リサイクル業者)の無許可営業罪」に該当する可能性があります。

古物営業法は、個人が「転売ヤー」として無許可で古物商を営んだとして検挙される可能性がある、として有名な法律だね。

例えば、アマギフを額面以上の金額で現金化し「収益」を得るなどした場合は違法となるんだ。

ところが、リサイクルショップなどで買取して不要品を現金化しても違法ではありませんよね。その理由は基本的に額面以下の金額で買い取られることが多く、利用者側が収益を得ることはないためです。

つまりはアマギフ現金化の場合でも額面以下の値段で買い取られる分には違法ではない、ということになります。

また、さらにアマギフの種類によっても状況は異なります。その理由は古物営業法が実態のあるものにしか適用されないためです。

アマギフには「デジタルコードのみ」が発行される「Eメールタイプ」という種類がありますよね。デジタルコードのような仮想的なものは古物営業法の適用を受けません

これに対して、コンビニや薬局などで買えるアマギフの「カードタイプ」は実態があるので、メルカリ・ヤフオクなどで「本体ごと」現金化する場合には古物営業法が適用されます。

ややこしいのでここまでの内容をまとめてみよう。

アマギフ
現金化は違法?
額面「以上」で現金化 額面「以下」で現金化
カードタイプ等
(実物あり)
無許可営業罪の可能性
(3年以下の懲役
100万円以下の罰金)
合法
(通常の不要品買取
取引と同様)
デジタルタイプ
(仮想的)
適用外(合法) 適用外(合法)

カードタイプなど「実物」を出品したり買取依頼するときは額面以下の金額で現金化することだけ注意しよう。

違法ではないがアマギフの現金化は「利用規約」に反する

収益を得ようとするような例外を除き、基本的にはアマギフの現金化に違法性はありません。ただし、アマギフの現金化はAmazonの利用規約に反する行為です。以下をご覧ください。

amazon「Amazonギフト券細則」

明確に「換金すること」が禁止されているのがわかりますね。このようにAmazon側はアマギフを現金化することを認めていません。

もしアマギフの現金化が発覚した場合、上記の規約違反として以下のような制裁を受ける可能性があります。

  • 通知なくアマギフの残高無効化
  • (Amazon上で発行されたアマギフの場合)アマギフを購入したAmazonアカウント凍結
  • Amazon上のサービスの利用停止、注文キャンセル

アマギフの現金化は違法ではないものの、上記のような事例に注意しましょう。実際に現金化をしたアマギフを購入した方が「無効化されたアマギフを掴まされた」という例もあります。

違法・違反ではないアマギフの現金化方法

アマギフの現金化の方法として、違法・違反とならない方法があるとすれば、以下の方法・手順で現金化する方法です。

違法性皆無!アマギフの現金化手段
  • STEP1
    アマギフを残高追加
    アマギフの残高を追加していない場合、「ギフト券を適用する」から追加しておく。
  • STEP2
    ブランドものを購入する
    アマギフで追加した残高分で購入できるLOUIS VUITTONやGUCCI、Hermesなどといった「ハイブランド」アイテムを購入する。決済画面でアマギフの残高が適用されていることを確認。決済を完了させる。
  • STEP3
    届いたら売りに行く
    アマギフで購入したブランドアイテムが自宅に届いたら、最寄のブランド物専門買取業者(「大黒屋」「買取大吉」「なんぼや」「おたからや」など)で買取依頼。総合リサイクルショップは安く買い叩かれてしまう可能性があるので注意。店舗探しにはこちらも利用。
  • STEP4
    ブランドアイテムが換金されたらアマギフ現金化完了
    無事に業者でブランドアイテムが換金されればアマギフの現金化は完了。残高の紐付けから換金まで所要時間は2日~1週間程度

上記の流れでアマギフを現金化することができます。要はアマギフ残高をブランドアイテムなどに替えて「アマギフ以外の形式」で現金化することで、利用規約違反を避ける、という方法となります。

この方法であればアマギフの現金化で残高が無効化されたりする心配はないよ。もちろん資金決済法・古物営業法にも抵触しないし違法性もナシ!

アマギフ現金化をやめたい?クレジットカード現金化で現金を調達しよう!

ここまでアマギフの現金化の違法性などを解説してきましたが、アマギフの現金化には「煩わしさ」が残ると思います。アマギフの現金化は違法ではなくても利用規約違反であるためでしょう。

アマギフの現金化はやめておいた方が良いと思う。現金に替えてしまうのではなく数億点の品揃えを誇るAmazonで有効活用した方がいいよ!

「現金が欲しい」という場合、調達方法は何もアマギフの現金化だけではありません。「クレジットカード現金化」という方法もあります

この方法はクレジットカードの当月未使用ショッピング枠(通常の買い物に使う与信残高)を換金して現金を工面する方法のことです。

方法も簡単でショッピング枠を使って購入した商品を買取などを通して換金することで現金を調達する方法となります。

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まとめ

アマギフの現金化の違法性について解説してきましたが、一部の事例(額面以上で現金化し、収益を得るようなケース)を除いて、資金決済法・古物営業法の両方の法律で違法性は認められませんでした。

つまり、アマギフの現金化自体に違法性はないのです。ただし、発行元のAmazonが現金化を禁止しているので結果として「アマギフの現金化はしにくい」という結論に至っています。

アマギフはこの記事で紹介した方法で現金化するか、Amazon上で購入商品を探して使い切ってしまうなどした方が良いと思います。

この記事がアマギフの現金化で悩むみなさんの一助になれば幸いです。

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